休みの日の昼くらい

このところ様々な要因により、休日の昼飯を自宅で食べることが多くなった。
今までは土曜日がそばなら、日曜日はラーメンといった具合で、必ずと言っていいほど外食していたのに。
外食には、店選び、品選びと、そこに楽しみがある。疑似ハンティングと言えるのだろうか、
どの獲物を狙おうかとターゲットを選定し、捕食する過程に近いものを感じる。
まあ、ひっつかまえて食い殺すという一番大変でリスクのある行為をスキップしているのだが。
ストレス解消のためといっても過言ではない休日のランチには、疑似ハンティングはうってつけだ。
 
で、それができなくなった。
 
家で昼食を食べるとなると、前日までに何を食べるか決定し、必要なものを仕入れておかなければならない。
これがツマラナイ。なんなら苦痛だ。どうしてこうも違うのだろうか。やはり「自分が作る」ということが
前提となっているからだろうか。食材、というほどのものでもないが、を選んでいる時に、
どこに食べに行こうか選んでいる時の楽しさはおろか、むしろバイトのようなストレスを感じる。
 
休日の昼は何を食べたいかと考える。当然麺は麺なのだが、前日にラーメンかそばを食べる
可能性はないだろうか、最近寒いからあったかいのが、辛いのがいいのではないだろうか、
夜に肉を食べるのだったら、お昼はさっぱりうどんがいいんじゃないだろうか、などと考えるのは、
今日の世界の動きが株価にどのように反映するかを予想するのと似ている。
 
さらに、そのスーパー内の限られた食材の中と、家の冷蔵庫内のアマリモノを効果的に組合わせて
より「休日に昼に食べたいもの」を実現する。辛くしたいなら、辛いラーメンを買うか、
別で辛い調味料を買うか、あるいは家の辛い調味料を駆使するかと言った選択肢がある。
なんとも難しい。
 
実際食べる段になったところで、自分で作って自分で食べるのだから、「どんなのがでてくるだろう」
といったドキドキワクワクがない。そろそろ「作らなければいけない」、熱いうちに(できたてを)
「食べなければいけない」、義務感のみが存在する。
休日のストレス解消どころではない。
 
と、休日の自炊について否定的なことを挙げ連ねてきたが、やってみるといい点ももちろんある。
来週はそこんとこをよろしく。