下には下がいると思いたまふことなかれ

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下には下がいると思いたまふことなかれ

いつも読んでいる日経ビジネスのNBオンラインに面白い記事がありました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080319/150565/
クイズヘキサゴン」に代表される、「おバカ」を見て、つまりは
「下」を見て笑う、安心するのではなく、「上」をみていきましょう
という趣旨の内容です。

人々の周りを取り巻く「不安」、およびヘキサゴンが導く「安心」
について図にしてみました。

ちなみに図の作製もNBオンラインで拝見した記事
「アイデアツールの使い分け。図解マスターとアイデアマスター。」
で紹介されていた「アイデアマスター」を使ってみました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20080310/149455/

さらに参考文献として、以下の記事も挙げておきます。
「危機感駆動型ニッポンの危機!?【続編】」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080319/150553/

※NBの宣伝のようですが、多種多様な記事が掲載されていて面白いので参考まで。


図のように危機感駆動型の日本人は、おそらくは、少なくとも私がそうですが
「不安」があるからこそがんばっているのではないかと思います。
でも、「不安」も「がんばる」も快/不快でいうと、不快には間違いありません。
その不安を取り除いてくれるヘキサゴンは、ある意味、日本人のつぼに
よくはまっているんだと思います。
生きていて、「現状で問題ないんだ」って実感できる時ってあんまりないです。
特に自分の能力について。
テレビをつけても、およそ自分より「面白い」「賢い」、「知識がある」、
「かわいい/かっこいい」、「体力がある」、「技能がある」など
はるかに優れた人で溢れかえっています。
挙句まだ挙げますが、以下のような記事もNBにあります。
「プロの芸がうますぎると、素人は舞台にあがれない。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080307/149343/
おそらく大概の人はテレビの出演者、内容を見て、自分のほうが優れているとか
自分はこういう意見があるとか、思う機会ってないんだと思います。
そこをうまくつっついているのが、ヘキサゴンですね。
「出演者よりも、自分のほうが優れている」って思える機会を作ります。
いつも負けっぱなしの視聴者に、「勝てる」相手を提供してくれる。
これはもう、視聴者にとっては、かわいくってしょうがない存在です。
テレビを見ながら、
「おばかだねー」、「こんなんじゃだめだよねー」、「学校行ってないのかね」
などといって「上から」ものが言えるわけです。
ある意味革命です。
「上から」ものを言うのは、快ですからね。

似たような番組に、例が悪いのは承知の上で挙げますが、
「大家族」のレポート番組があります。
なぜかとりあげられるのは「経済的」「家庭的」に問題ありの家族のみ。
視聴者は、この家族より、今の「現状の我が家」のほうがまだましだと
思って「安心」するのではないでしょうか?
※ただし大家族は「幸せ」に暮らしていることが前提条件です。
※本当に不幸だと「引いて」しまいますからね。
--「ビンボーさん」訪問といった、露骨な番組もありますね。

「子供」「動物」の番組の視聴率がいいのも、通じるところが
あるんだろうと思います。--上から見れるということで。

次はどんな番組がいいですかね。
メタボリックシンドロームが流行語っぽいので
適度に太った人の健康診断&ダイエットなんかですかね。
もうやってますか。
うーん。
芸能人が出たほうが映えるので、芸能人よりも一般人のほうが偏差値が
高いものがいいですね。なんですかねー?
やっぱり「知識」ですよねー。デビューが早い芸能人は知識の獲得よりも
「仕事」を選んでいるわけですからねー。
うまいもんです。
私が考えたくらいでは、、、だめですね。
また「危機感」を覚えます。