ニッポンは資本主義:第1回 私有財産制

ニッポンは資本主義:第1回 私有財産

ウィキペディアによると以下の特徴があるそうです。
私有財産
・私企業による生産
労働市場を通じた雇用、労働
・市場における競争を通じた需要、供給、取り引き価格の調整

19世紀時点で以下のような問題点があったそうです。
ウィキペディアによる
・低賃金、劣悪な労働環境
・物価の乱高下
社会保障の不備
・貧富の格差、失業・無業・無産層の存在
・市場を求めて他国へ帝国主義的な侵略

一個ずつ、分けて考えていきます。
初回は、私有財産制についてです。

私有財産
活動の大前提
自分のものは自分のもの、という基本的な考え方ですね。
現在の人の活動の大前提です。
現在では、当分この大前提を変えることは到底無理でしょう。
すべての物をみんなでシェアする、所有という概念を捨て去ることは無理ですね。
可能になるのは、、、完全なトータルリサイクルシステムができた時でしょう。
すべては機械、ロボットが生産、リサイクルをおこない、人間に衣食住を
提供する世の中になったときに初めて実現すると思います。
ロボットに人間が飼育される世界ですね。
ちょっとH.G.ウェルズのタイムマシーンにでてくる未来のようですね。
そうなれば、もう、何もしなくても、何も持たなくても家畜のように
衣食住すべて提供され続けることになり、所有するという意義がなくなります。
まあ、そんなことになるのは相当先のことなので、まあ現実的ではないですが。

税金
自分のものは自分のものなので、働いて、稼いだお金は全部自分のものです。
でも、そうはなっていない。
税金というものが取られてしまう。私有財産の一部を国や自治体に
取られてしまうんです。
現状からすると、なんか取られている感や、税金の無駄遣い感があるので
絶対払いたくないものですが、本来自発的に払うものです。
自分の活動、働く前提や、条件を整えてくれているのは、まあ国なわけですから
その対価として、税金を払う。まあボランティアに寄付をするようなもんですね。
--寄付でも成り立つような、立派な国になって欲しいもんです。

社会主義的?
で、その税金なんですが、一律稼いだお金の何%、という訳ではありません。
5%から40%まで、稼ぐお金が多い人ほど、多い割合、多くの額を支払います。
まあ、成功者が多く支払うというのは、分かる気がします。
痛み、負担を平準化しようとする、工夫ですよね。
もちろん行き過ぎると、成功してもあまり稼げなくなってしまって
それに必要な努力やリスクに見合わなくなってしまい、成功に挑戦する
人がいなくなり、経済が収縮、破たんしかねません。社会主義のように。

税金→私有財産
税金をとっていく分にはまあいいんです。
使い方に非常に問題があると思います。
税金はみんなから集めたもので、その性質は社会主義的です。
税金には所有者は存在しなく、みんなで共有する、空気みたいなものです。
しかし、社会の仕組みは資本主義です。
ここのギャップがとても困難なものです。
社会主義の国ならば、すべてはお国のもの、なのでおよそ問題にはなりません。
しかし、資本主義の、私有財産制の中に、社会主義的な税金を投じるためにはそのギャップを超える必要があります。
つまり、税金を使うと、必ずそこに、限定された人の私有財産が増える、あるいはその可能性が増える、ということが発生します。
この矛盾をいかに回避するかが、難しいところです。

思うところ
税金は社会主義的なものです。
割り切って社会主義的に、国が、自治体が、使いたいように使うべきです。
「使いたい」に至るためには、目標が必要です。
目標、毎年総理大臣、自治体の長が掲げてくれませんかね?
最近知事になった橋本知事なんか、借金を返す、ってゆうわかりやすい
目標を掲げてがんばってますよね。あああるべきだと思います。
あと一声、ってところで、そろそろ弱者救済を見直してはどうでしょうか?
ワーキングプアよりも裕福な生活保護者には、どこか家賃の安いところにまとまって住んでもらう。
僻地の過疎地に住んでいる高齢者には、医療の受けやすい、便利なところにすんでもらう。
国が、自治体がサービスを受けたい人には、サービスを受ける負担をしてもらう。それぐらいわがままにならないと、借金は返せないし、無駄な、というか限定された人の私有財産を増やすような税金の使い方になりかねません。
難しいですが、検討して欲しいもんです。