俺の運動改革された! カラダトレーナー 買った!使った!レビュー!

今年の年初だかにカラダトレーナーを買った。
 
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購入サイトはお馴染みのAmazonだ。
なんと980円(税込の挙句に送料無料)。※画像をクリックすると購入サイトへ
定価は5775円、83%OFFとなっている。
モノの値段とは、、、と考えさせられる価格である。これもデフレとやらの影響なのだろうか。
こんな値段のモノが巷に溢れるのならば、日本のモノ作りの衰退は確実に加速する。
とてもかなわねえ、というか、やってられるか、こんちくしょう。
発売元はセガトイズ。製造は中国の工場でやっているのだろうが、こんな値段で売っていて
果たして利益は出ているのだろうか。出ているから売っているのだ。
 
本製品がハイテク(絶滅危惧語)製品であることも安価であることの要因の一つだろう。
俺が子供の頃、パーソナルコンピュータというものが出回りつつあったが、
その価格は一式で50万円ぐらいしたものだ。
今では5万円ぐらいになっているので、およそ10分の1の価格に下がったことになる。
テレビだって、ビデオ(TVレコーダー)だって、ステレオ(音声再生/録音機器)だって、
10分の1とはいかないものの、価格は確実に下がっている。
ハイテク製品は多くの小さい部品の組み合わせだ。
G-SCM(global supply chain management)で世界中から最安値の部品を
あっちからこっちへ回して、組み立てて、そっちとこっちのあれをそうして、そうこうしているうちに
あれがこうなるから、それらassyをassembleしたモノが日本に納品されるのだろう。
一体どうなっているのか。
AをBに渡せばCができる、という仕様を積み上げているのだろう。
まるでオブジェクト指向のプログラミングだ。
しかし考えてみれば、産業機械(動力源がなんだとか、自律型だとかを問わず)というモノが
生み出された時点で、それは仕様どおりのものを無限に生産し続けるものなのだから、
今更どうこういうことではなかった。感傷に過ぎない。
地球上でモノと情報がやりとりしやすくなったんだな。プロトコルというか、そのやり取りの仕組みも
発展、統一したりして、参加する国も増えたんだろう。
 
ダイエットのために週に1回走ることにしている私。
もう2年くらい続けているので、ここらで何かグッズ、ランニングの質を上げるためのモノが欲しくなった。
で、出会ったのが、これだった。
なんといっても980円だし。
残念な製品でも、まあ、あきらめがつくだろうと。
買った。
届いた。
見た目は悪くない。イヤフック型のヘッドフォン(3000円相当)と遜色ない。
仕様感もそれと同様、問題ない。
非常に残念なのは、ヘッドフォンの左はダミーで、電池入れだということ。
かたっぽからしか音が出ない。
 
あ?
と思うだろうが、安全性を配慮してのことらしい。
あ?
車とか、バイクのエンジン音とか、自転車のチリンチリンとか聞こえなかったりすると、マズイから。
あ?
ご了承ください。
 
当然外部音源(メモリオーディオ)をつなげて使用することになるが、その外部音源の音も小さい。
音量MAXにして、通常のイヤホンをつないだ状態だと鼓膜が破れそうな出力にしても、
イマイチ、まあ、聞こえる程度の音にしかならない。慣れもあるだろうが。
非常に残念だ。
 
音楽大好きな私としては致命的な欠点だと言える。
が、カラダトレーナーを買ってから、一度も使わなかったことはない。
もう、手放せない。
君と僕とでヤンマーだ。
 
なぜか。
カラダトレーナーは囁きかける。
「もう少し弱く運動してください。」
安全性を配慮してのことだろう、運動の強度設定を一番高くして、相当遅く、歩くほど遅く走っても、
「もう少し弱く運動してください。」と言う。
 
オウムでしょうか。
いいえ、カラダトレーナーです。
 
いくら遅く走ったとしても、やはり人間、俺だけかも知らんけど、無心になる。
「もう少し弱く運動してください。」
「もう少し弱く運動するのが理想です。」
と囁かれると、どうもそれに従わざるを得ない心理状態になる。
さらにそういう、心拍数がターゲットゾーンから外れた状態、にあると変なリズム音が流れる。
これに合わせて運動しろと。
ただでさえ外部音源の音が小さいのに、そんな音が流れると、余計外部音源の音楽が聞こえづらくなる。
そういう要因もある。
そうしてカラダトレーナーに飼いならされていく。
もう、疑いすら持たなくなる。
 
一人で走るのはやはり味気ない。
そして、走り方がというか、やり方がこれで正しいのか、不安でもある。
それを解消してくれるのだ。カラダトレーナーは。
心拍数がターゲットゾーンに入った状態をキープすると。
「とてもよい状態で運動しています。」
と言ってくれる。
カラダトレーナーが現実にそこにいたら、思わず抱きついてしまうくらい嬉しくなる。
※カラダトレーナーは女性の声
 
ここでも難点がある。
カラダトレーナーの言う理想の状態は、歩くほど遅く走っている状態なのだ。
都合、走っている人全員に抜かれる。
特に女性に抜かれる時が、つらい。
でも、それでも、カラダトレーナーの言うとおりにするのが、それが、一番心地いい。
You are the one.
しかしこの点は逆に良い点でもある。
走ることがつらくないのだ。
カラダトレーナーの言うとおり走っていると、呼吸がほとんど乱れない。疲れない。
走っている最中は「もっと速く走りたいなあ」と思っているくらいで、余裕が常にある。
走り終わっても「ああ、終わったー」というよりは「よし、おしまい」という感じだ。
うん。訳が分からないと思うが、文章の本質はそういうところにこそあるのだ。
 
カラダトレーナーの他にもなにかいいのがあるのかと、調べたことはある。
実際今SUUNTOのT3cが気になっている。
が、多分、買わない。
心拍数を計測する腕時計は数あれど、いずれもその口コミを見ると、評価が悪い。
心拍数を計測できない場合が相当あるそうで、かつ、それはどの製品にも共通するところをみると、
どうもその仕組みそのものに問題があるとしか思えない。
どうせ適当にしか計測できないなら、カラダトレーナーで十分だ。
というか、そもそもそんなに正確に計測するもんでもないだろ。
まめに日記つけるような人は知らんけど。
 
カラダトレーナー、本当にちゃんと心拍数を見ていてくれているのか、不安になることもある。
寒い日には確かにたまに
「心拍数が検出できません。」
などという。
が、イヤパッドをつけなおしたりすると、すぐに検出される。
そして(女の子が近くにいたりして)ちょっと気合いが入ると、
「もう少し弱く運動してください。」
と言う。
逆にそう言われ続けて、じゃあ、歩けばいいんだな、歩けば。
と、歩けば。
「もう少し強く運動してください。」
と言う。
ちゃんと見てくれているようなのだ。
しかし、走り始めは私の心拍数が安定しないのか、カラダトレーナーの心拍数検出が安定しないのか知らんが、
心拍数をターゲットゾーンに持っていくのは難しい。
走ってから20分後くらいするとようやく安定してきて、
「とてもよい状態で運動しています。」
と言われたりする。
そう、走ってから20分くらいは不快なカラダトレーナーが出すリズム音を聞くことになるのだ。
まあ、いいんだけど。
覚悟はいる。
 
多分買った当初は気に入らないと思う。
トレーナーというのはそういうもんだ。
レーニングを重ね、トレーナーとコミュニケーションを重ね、結果を出していくことで
トレーニーとトレーナーの信頼関係は構築される。
一度信頼関係ができてしまえば、たまにトレーナーが気に入らなくても、がまんできる。
トレーナーを好きになってしまえば、トレーナーのためにトレーニングすることもあるかもしれない。
 
男の人にはロボットのような女子が好きだと言う人がいる。
がっちりマンデーによく出る森永卓郎アヤナミレイが理想の女性だとか言っていた。
大ヒットしたTo heartという恋愛ゲームでもマルチとかいうロボット少女が人気があったそうだ。
すげえ強弁だとは思うが、そこには予想どおりの振る舞い、言動をし、同時に、既定を外れた振る舞い、
言動をしないということにその魅力があるのではないかと思う。
人間には裏表があるというが、ロボットには表しかない。
「~でございましゅ」
などと言うように造られたメイドロボットはキツイ仕事(存在自体が仕事とも言えるが)が終わっても、
「今日はたくさん働いたでございましゅ」
と言うだろう。
決して、
「今日来たあいつ、フケは浮いてるし、臭せえし、ゲロキモ。」
などとは言わない。
人間では前者のような言動をする人間はいないだろうし、よしんばいたとしても精神的に疾患をかかえているか、
かかえる予定にある人だと思う。
そういうふうに、全面的に表で、それを信頼できるロボットはやはり安心するのだと思う。
そこが魅力だ。
カラダトレーナーも表しかない。しかも数パターンの発言しかおこなわない。
決して、
「ハアハアハアハア、キモいんだよ!このうすらハゲブタ野郎!」
などとは言わない。言う可能性もない。
少女ロボット同様に愛情を持ってほしい。
そしてカラダトレーナーに会うために、走って欲しい。
それが人類の発展につながると信じている。
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カラダトレーナーイメージ図